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良太

「どうしてみんなここに？」

音琴

「お兄ちゃんが大好きだから……」

良太

「す、好きなのは兄妹なんだから当然だろう。だけど……」

八雲

「ふふっ、嬉しいです。私たちは相思相愛なんですね！」

萌莉

「そ、それなら一緒にお風呂に入るのも問題ないわね」

珠音

「す、すすす、好き……！？　良くんが、私たちのこと、
　好き……！」

音琴

「早々のハーレム宣言……お兄ちゃんの大胆なところ、
　わたしも好き……」

良太

「好きっていうのは、家族としてって意味だ！
　だからちょっと待ってくれっ」

八雲

「だぁめです。待ってたら、良ちゃんを取られちゃい
　ますから」

萌莉

「そうよ！　良太には自覚が足りないわ！」

珠音

「う、うん。良くんは今、本当に大変な立場に
　いるんだよ？」

音琴

「お兄ちゃんは、間宮家のお兄ちゃん……絶対、
　誰にも渡さない……」

八雲

「だから……」

萌莉

「今は緊急事態だから、どんな恥ずかしいことも
　我慢しなくちゃ……」

珠音

「うん。私もそう思う……」

音琴

「異議なし……」

　みんなの表情が、うっとりと蕩ける。

　それはさすがに、兄や弟へ向ける視線じゃなかった。

良太

「確かにあの件は兄妹の危機だと思う……だけどさ」

八雲

「問答無用ですよ、良ちゃんっ！」

　八雲姉がいきなり距離を詰めてきた。

　日頃から強く主張している、大きな胸に目が行ってしまう。

萌莉

「ちょっと良太、どこ見てるの！？」